SaaS やクラウドベンダーを経て再入社。もう一度タグバンガーズで挑戦しようと思った理由

クラウドベンダーや SaaS 企業での経験を経てタグバンガーズに再入社した理由とは?キャリア形成の軸やタグバンガーズでの挑戦の魅力を語ります。

oginoNovember 22, 2024

こんにちは、タグバンガーズの ogino です。クラウドインフラ、SRE、DevOps の領域をメインに、お客様の支援を行っています。

もともとタグバンガーズには 2012 年に参画して 5 年ほど勤務した後、自分の知見を広げたいと考え、国内 SaaS 企業、大手クラウドベンダーなどを複数社経験しました。

そして 2024 年 8 月、タグバンガーズへの再入社という道を選びました。なぜ、古巣での再挑戦を決めたのか。様々な環境でキャリアを重ねてきたからこそ定まった自分の軸や、感じたタグバンガーズの魅力についてお伝えできればと思います。

タグバンガーズでの最初の5年間

タグバンガーズへ最初に入社したのは 2012 年のことです。その前の転職でエンジニアとしてのキャリアをスタートし、次のステップを模索していた時期でした。受託開発をメインとしながら自社を拠点に働ける環境と、自宅から通いやすい立地が決め手となって入社に至りました。

入社後は、クラウドインフラエンジニアからアプリケーションエンジニアまで、さまざまな役割を経験してきました。

今でこそタグバンガーズでの働き方は大きく変わりましたが、当時は私を含めたメンバー全員が毎日朝から深夜まで会社にいるのが当たり前の生活でした。会社の最寄り駅は横浜駅なのですが、自分たちが仕事を終える頃にはほとんどの店が閉まっているので、その頃は横浜駅周辺の賑やかな繁華街としての姿を見た記憶がほぼありません。

大変と言えば大変でしたが、技術力が培われ、お客様と向き合うスキルも身についていくのが楽しくて、あまり苦に感じたことはなかったですね。

日々新しい知識が求められる環境で、確かな成長を実感できたことが何よりのモチベーションになっていました。また、一緒に働く仲間たちも本当にいい人たちばかりで、人間関係に困る場面がなかったのも大きな要因だったと思います。

新しい環境での成長を求めて。SaaS企業と大手クラウドベンダーでの経験

タグバンガーズに入社して 5~6 年が経った頃、「他の環境も経験してみたい」と考えるようになりました。

当たり前のことですが、IT 業界にはタグバンガーズに限らずいろいろな企業があり、それぞれが独自の価値観や文化を持ち、仕事を進めています。他の会社では、どのような考えのもと、事業や組織が運営されているのか。自分がその環境に身を置いたら、どんな評価を受けるのか。そういった疑問を実際に確かめてみたいという気持ちが強まったんです。

また、その時は受託開発という業態ではない、自社サービスを提供する企業の仕事にも興味を持っていました。自分たちが運営する事業やプロダクトのグロースを考え、ユーザーへの直接的な価値提供に携わる経験を通じて、新たに学べることもきっと多いだろうなと。

そうして 2017 年、新たな環境に飛び込むことを決めました。以降、国内 SaaS 企業で SRE やクラウドエンジニアとして大規模なクラウド環境の構築・運用を経験し、その後は主要クラウドベンダーのサポートエンジニアとしても活動しました。

わりとジョブホッパーになってしまったという反省はあるものの、一連の経験で得たものは非常に多かったです。

最も大きな収穫は、クラウドインフラ周りの技術領域を自身のコアスキルとして確立できたこと。クラウド、DevOps、インフラ、SRE といった、開発基盤を支えるポジションを戦略的に選んできたことで、自分の強みを形作れたのではないかと思います。

また各社で、アプリケーションエンジニアからインフラエンジニア、デザイナーまで、様々な専門性を持つ方々と協働する機会が得られたのも大きな財産です。自分が経験したことのない分野のスペシャリストから間近で学び、交流できたことでぐっと視野が広がりました。

「今の自分で、もう一度挑戦してみたい」タグバンガーズへの再入社を決めた理由

キャリアの軸が定まり、コアスキルを確立した今、なぜ原点回帰ともいえるタグバンガーズへの再入社を選んだのか。

実はタグバンガーズを離れた後も、時期によってコミット度合いはまちまちでしたが副業という形で関わりを持ち続けていました。

SaaS 企業でインハウスエンジニアとして働いていた時期は、メンバー全員が同じ目標に向かって事業の成長を目指す環境に居心地の良さを感じていました。

一方で、タグバンガーズのようなクライアントワークの場合、自分たちの作りたいものを作るというよりは、お客様の求めるものを形にすることに価値があります。その期待値を超えるのは簡単ではありませんが、だからこそお客様の目指す姿を実現していく過程にもやっぱり面白さを感じていたんです。

また、SRE やインフラ寄りのポジションで働く中で、自分は良くも悪くも「プロダクトへのこだわり」みたいなものがあまりないと気づきました。目の前の課題解決に向き合い、どう貢献できるかを考え実行することに強い興味があって、それが叶う環境であればどこでも楽しめるだろうなと。

そう感じていたタイミングで、代表の小川さんと飲みながら近況を語り合う中、自然と「タグバンガーズでもう一度挑戦するのはどうだろう」と考えるようになりました。

さまざまな経験を積んだ今の自分がタグバンガーズで働いたら、会社に、そしてお客様への価値提供により大きなインパクトをもたらせるのではないか、と。

この可能性を確かめてみたくなって、2024 年 8 月にタグバンガーズへ戻ってきました。

改めて「エッジが効いている」と感じた、技術についてのこだわり

副業で関わっていた時期に、タグバンガーズを少し客観的に見ていて改めて感じた魅力がありました。それは、常に最新技術を取り入れ続ける姿勢です。

たとえば、コンテナ技術をプロダクトレベルで採用し、その管理に Kubernetes を活用している点。

Kubernetes を導入する敷居は低くなりつつあるものの、導入時の学習コストや運用コストをふまえて実際に採用している企業はまだ多くないと思います。だからこそ、実際のプロダクト運用において直面する課題や、そこで得られるナレッジを生きたものとして経験できるタグバンガーズの環境は非常に魅力的でした。

また、メッセージングの分野で Apache Kafka を導入してマイクロサービス間のやり取りを行っているのも、私たちのような少人数規模の企業では珍しいかもしれません。

こうした先進的な技術の積極的な採用には、タグバンガーズの文化がよく表れているなと思います。世の中のデファクトスタンダードになる手前のアーリーなタイミングで、まずは触れてみる。そして、自分たちの血肉にしていく。そんな行動指針が根付いているんです。

もちろん、お客様への最適な提案や改善のために技術の引き出しを増やしていきたいという思いも込められています。

そんなタグバンガーズだからこそ、いい意味で安穏とは程遠い、自分をちゃんと成長させられる環境に身を置けそうだという感覚が持てました。

お客様との距離感が近いからこそ、支援の手ごたえをダイレクトに感じられる

現在、私は複数のプロジェクトに携わっています。お客様の業界は多種多様で、支援内容も開発効率の向上から新たな試みへの伴走、レガシー環境から新環境への移行支援などさまざまです。

お客様の抱える課題を解決するため、お客様と近い距離感で自律的にプロジェクトの推進、支援や提案をできるのがこの仕事の醍醐味です。「期待に沿う成果を出せている」という手ごたえを感じられるのも、こういった環境ならではだと思います。

また、社内活動として可観測性の向上や開発基盤の改善などに取り組んでいます。具体的には、OpenTelemetry によるメトリクスやログの収集手法を検証し社内環境へ適用したり、CI ジョブの実行環境の最適化を行ったり、などです。

社内活動は正式にミッションとして任されているわけではなく、社内の課題バックログから、その時やれる人が手を挙げて取っていく仕組みになっています。個人的には、こうした社内の改善活動にも主体的に参画できる環境なのは嬉しいですね。

「シンプルであること」へのこだわりを持って

タグバンガーズが掲げるミッションは、「アイデアをシンプルに実現する」。

私たちはソフトウェアデザインエージェンシーとして、お客様が求める品質を当たり前に超えていかなければなりません。その上で、私たちは「シンプルな実現」にこだわることで、独自の価値を生み出していきたいと考えています。

お客様が直面する課題は往々にして複雑で、時にはお客様自身も課題の全容を把握しきれていません。だからこそ、課題の本質を見極め、常にシンプルな解決方法を見出すことを突き詰めていきたいです。

そのために、入念な設計と事前の検討を行い、メリット・デメリットを含めた提案をし、クライアントと合意を得ながら進めていく。やるべきことが定まったら、価値提供に向けて最大限コミットする。そんな当たり前のことを、確実に実践していきたいと考えています。


タグバンガーズでは、ミッションを一緒に体現していく仲間を絶賛募集中です!

まだまだ少人数規模の企業ではありますが、全員がそれぞれの強みを活かして、PM からリードエンジニアまでさまざまな立ち位置で活躍しています。個人の希望や適性に応じてアサインは相談できるので、いろいろ挑戦してみたい方にはきっと面白い環境が提供できると思います。

個人的には、クラウド、DevOps、コンテナの領域に関心のある方とぜひプロジェクトをご一緒できたらと思っています。また、社内の改善活動にコミットしてみたい方も大歓迎です。

少しでも興味を持っていただけたら、ぜひカジュアルにお話ししましょう。

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